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塗装工房
塗装工房とは?
塗装工事は、有害な紫外線や、雨風で痛む建物を保護するために重要な作業となります。
と同時に点検が難しい外回りに足場を立てる事により、間近で状況を確認出来るチャンスとなります。しかし、住まいのメインテナンスで重要であるべき塗装工事のはずが、作業内容や金額が各会社によりまちまちというのが現状です。
プロの目から見ても、これが 塗装して3年なの?と驚くようなひどい施工や、足場も単管だけでぐらぐらしたものなど、これではきちんとした仕事が出来ないのではと思われるものが見受けられます。
そこで、弊社では新築・リフォーム工事を行ってきた経験を活かし、塗装工房を始めることにしました。塗装工房ですから、お客様からお住まいの情報を頂き,個々の住まいに適した、もっとも効果的で、経済的な工事を目指します。
そして一番大切なことですが、お施主様が塗装の知識や、塗料の特徴、そして確実に行うべき施工の内容を知っていただく事に重点をおいております。それこそが、お客様の疑問や不安を取り除くのではないかと考えております。
まずは、色々わかる '塗装のツボ'をご覧ください。
塗装のツボは弊社が提案する塗装工事の新しい進め方です。
弊社は、平成12年より平塚市を中心に、新築・リフォーム・外構工事を展開してまいりました。今日では、年間100件を超える工事を施工しております。
弊社の一番の特徴は営業マンがいないという事と、設計から、工事、職人の手配、材料の発注まで、社内の中で全て行っていることです。
私どもの仕事は、本来請負業と言われるものですので、営業マンは必要ないと考えております。お客様の希望や、相談内容につきましては、経験や、知識が有るものが、窓口になるべきですし、職人さんの事を一番分かっている者が、お客様のご要望に添った内容で、図面や見積を作るのですから、間違えないの無いことだと考えております。そのうえ、営業マンを置けばその分の費用は、お客様のご負担となります。
塗装工房は、お客様からの住まいの相談に対して、効果的で、経済的な工事を目指してまいります。
足場の話
仮設工事と言われる物です。作業するために、必ず必要
なものですが、工事が終わるとなくなるものです。
費用はかかるが、形として残らない物です。
一般的な家(35坪とした場合)で※ビケ足場ですと20万くらいかかります。100万の工事とした場合、2割程度に相当しますので、費用の割合は大きいですね。
※ビケ足場:足場板の幅が広く、安心して作業を行うことが出来ます。
先ほど費用はかかるが、形として残らないとお伝えしましたが、実際には大きなものが残ります。それは、工事の内容です。
職人さんになった気分で考えてみたときに、パイプだけでグラグラした足場の上でいい仕事が出来るでしょうか。
お施主様は、家を綺麗に又は、外部を保護するために塗装をするのですから、足場は、足場専門業者に依頼し、作業性の良い足場を立てる事が不可欠となります。そのためにも、足場の費用をきちんと計上することが必要です。
足場を見ればその業者さんの仕事に対する姿勢が分かるかも知れませんね。
既存の壁・屋根の話
まずは、今お住まいの家の外壁や屋根材がどのような仕様かです。
外壁のですと、サイディング・モルタル(塗り壁)・金属など
屋根ですと、瓦・スレート・金属など
それぞれの仕様により、使用する塗料が異なります。
又、築年数や手入れの状態によっても使用する塗料や施工方法が変わります。
既存の壁に対する注意点
サイディング
塗装済みのサイディングですと、使用したサイディングのグレードにより異なりますが、塗膜の持ちは良いはずです。注意点は、コーキングの状態です。サイディングの塗膜より、コーキングの方が先に劣化することがあります。コーキングが割れていると、そこから雨水等が浸入することにより、建物本体にダメージを与える可能性もございます。
コーキングの補修には、打ち直しと打ち増しがあります。接着はしているがコーキングがやせた状態ですと、打ちましに。コーキング自体に割れや損傷がある場合は、打ち直しとなります。
次に現場で塗装したサイディングの場合は、塗装した材料が溶剤系の塗料か、水性の塗料かが分かると良いです。どちらの系統の材料かによって、下地材が異なりますので、どちらか分からないときは、業者さんに相談しましょう。
既存の塗料と新しく使う塗料の相性が悪いと塗装後に割れ、 はがれの原因になります。それと、コーキングの状態は、先ほどの塗装してあるサイディングと同様注意が必要です
モルタル
仕上げ方も多種多様で、表情が豊かなモルタルは、人気がある外壁です。
皆さんが一番気になるのは、クラックと言われるひび割れと汚れやすさだと思います。
外壁のひび割れは、大きなものだと、家の構造部に、雨水等が浸入し家にダメージを与えます。
現在は、弾性タイプと言われる伸縮性のある、下地用塗料や上塗り塗料が有りますので、ひび割れ等を塗料で保護する方法もございます。
金属
通常トタンと言われるものは、亜鉛メッキ鋼板と言われるものです。
鋼板を亜鉛メッキの塗膜で保護しております。塗膜が薄いので傷がつくと直接鋼板面が外気に触れるため、サビ等が発生し腐食が始まります。
もし、塗膜に傷があればすぐに、ペンキ等で鋼板面の保護が必要となります。
最近良く使われるガルバ鋼板とは、鋼板の上にアルミニウムと亜鉛の合金メッキを施し、その上に樹脂系の保護塗料を塗ってありものが多いでしょう。トタンなどの金属外壁より3~5倍位の耐久性があると言われています。
既存の屋根の注意点
金属屋根
外壁で触れたことと同じだと思います。よく使われるのが桟葺きと言われる金属屋根です。
先ほどの外壁で説明したものと同じ素材ですので、どのような仕上げかが問題となります。
亜鉛メッキであれば、やはり早めのメインテナンスが良いと思います。
又、金属屋根は、塗膜の損傷が鋼板にすぐ影響を与えますので、日頃の点検が必要となります。
瓦・スレート
瓦やスレート(カラーベストコロニアル)は、もともと防水性の高い屋根材といわれていますが、苔の発生や色褪せ等の症状がみられる場合は、塗装の時期だと思われます。又、カラーベストで塗装した場合、雨漏りが発生することが稀にございます。原因は、ローラーで一気に塗装したことによるものが多いようです。もともとカラーベストや瓦は、一枚一枚の部品の組み合わせで出来ています。
雨水等は、隙間から下に落ちるようになっていますが、ローラー等で一気に塗装すると、塗装の膜でふたをした状態になり、進入した雨水が逃げ場を失い、屋根の中に溜まり屋根本体を傷めたり、雨漏りを引き起こします。
カラーベストの塗装を行う場合は、ポリカーボネイド樹脂製の部材(タスペーサー)を使い塗装を行うと、雨漏りなどのまでやれば安心でしょう。
本来屋根は、ルーフィングと言われる防水で雨水の侵入を防いでいますので、屋根の点検はそちらを確認する必要があります。ルーフィングを見ることは難しいですが、屋根裏に入れる家でしたら(多くの場合2階の押入などに点検口があるはずです。)屋根裏から野地板の状況を調べてみましょう。
もし野地板がずぶずぶしていたり、濡れていれば、屋根自体の防水に何らかの問題が疑われます。すぐ専門家に判断してもらったほうが良いでしょう。
塗り替え時期
何年に一回という話もございますがそもそも塗装は、外壁や屋根を塗膜で覆い保護していますので、現在の塗膜の状態がポイントになります。
今、お住まいの屋根・壁の状態で判断するべきでしょう。
判断の基準を列記いたします
以上のことが該当してきたら、塗り替え時期の目安といえるでしょう。
出来れば一年に一度くらいは、我が家をひと回りしてよく見ていただけたほうがいいと思います。
但し新築で始めての塗装となれば、ある程度目安は出来ます。
何故新築だけ目安が出来るかといえば、新築時はほとんどの場合既製品ですので、ある程度品質が安定しています。一度手を入れた場合はその工事材料や仕上げにより品質がまちまちです。そのたね、年数より現在の状態を目安にしたほうが良いと思われます。
塗料の話
塗料は大別すると、下地用と上塗り用に分けることが出来ます。
最近は、下地を省略できるといわれるものもあるようですが、メーカーの話では、下地の状態によるとの
但し書きが付きますので、実際は下地を処理するべきでしょう。下地材を使用する理由を少しだけお話
します。 そもそも下地材とは、塗ろうとしている素材を保護し、小さな傷や穴をふさぐために行います。
そして、仕上げに塗る上塗り用塗料の付着性を向上させます。
下地用塗料の話
下地材はシーラーと微弾性フィラーが良く使われます。
シーラーは、素材に薬剤を吸い込ませ表面を固め、上塗りの密着を良くする為に使用します。
微弾性フィラーは、塗装しようとする壁に細かい傷や穴がある場合に使用します。
つまり微弾性フィラーは、厚めに塗装できるのが特徴です。但し、微弾性フィラーは、密着性がシーラーに劣るので下地の風化が著しく、粉っぽい場合は適しません。
下地の状態が悪い場合、シーラーを塗った後フィラーを塗る場合もございます。
塗装のサイクルを7年くらいで考えている場合は、どちらの下地材を使用しても大丈夫だと思います。一概には言えませんが、サイディングは、シーラー、モルタルの場合は、微弾性フィラーが、向いているかもしれません。ちなみに使用量はシーラー1缶80㎡、微弾性フィラー1缶50㎡位が目安になると思います。
上塗り用塗料の話
通常上塗りは、同じ塗料を2回に分けて塗装します。
もっとも安価な塗料で石油缶1缶5000円以下、高価なもので10万以上の物まで多種多様です。耐久性は、主成分である樹脂の系統によって異なります。(上塗り塗料は、缶で80平米位が目安になります。)
樹脂の系統は、アクリル・ウレタン・シリコン・フッソの4種類に大別されます。
以上がメーカーでうたわれている耐久性の目安となります。
まずは、耐久性からどの系統のものを使用するか検討するのが良いでしょう。
金額は、アクリル系が一番安価でフッソ系が高額になります。
次に、それぞれの系統別に硬質タイプ・弾性タイプ低汚染性・防カビ性・防藻性・透湿性などの特徴を付加したものがございます。判断基準としましては、この辺はジメジメするからカビや藻で苦労しているとか、外壁に小さなひびが入ると気になるなど経験値で判断してみてください。一見ややこしいですが、特徴を上手く見切れば更に効果的に塗装することが出来るでしょう。尚、カタログやインターネットからも、塗料の特徴を確認することが出来ますので、ご覧いただくのも良いですね。
大金を払って行うものですので、ぜひ検討してみてください。
要望やお困りのことがあれば、具体的に相談することが大切です。
どのような塗料を選択するか、どのような仕上げにするかが、工事の成否を決めます。
ご要望やお困りごとがあれば、具体的に相談することが大切です。
弊社にご連絡いただければ、カタログ等を郵送やメール又は、直接お届けに伺います。
工期・工程の話
まずは、塗装工事における標準的な工程は下記の表のようになります。
工期は、その作業に関わる人数と建物の規模・傷みの具合によって異なります。
一概に言えませんが、延べ床面積35坪、外壁面積180㎡とした場合
上記は、1人とした場合の工期となります。
作業者が2人となれば、工期は半分とまではなりませんが、目安になると思います。
塗装は、何重にもかさねて仕上げていきますので、必ず乾燥させる必要があります。実際の工事は1~3人位が適切でしょう。
必要以上の人数を掛けても、工程が短くなるものではありません。
又、塗装面の乾燥が十分出来ずに上塗りをしてしまうこともあるので、注意が必要です。
その他にも屋根・雨戸・樋・木部等の塗装が必要な場合は、工期が変わります
見積の話
今までお話して来た内容に単価を掛けて積み上げた数字が見積となります。
見積を依頼するときに気を付けることを列記いたします。
① 見積を依頼する場合は、塗装のプロに(塗装にも資格がございます、経験や技能試験を考慮し一級塗装技能士、二級塗装技能士が良いでしょう)現場を確認してもらい 見積を依頼しましょう。
② 塗装する範囲を明確に示してもらう。塗装工事では、外壁・屋根金属部分・破風・鼻隠し・軒裏・庇・水切り・雨樋・ベランダ・その他鉄部・雨戸・木部など。
③ 塗装する面積を明確に提示してもらう。坪いくらみたいな数字は、大まかな目安でしかありません。同じ建物の坪数でも外壁の面積は、まったく 違うのが普通ですので、見積を依頼するときは、建物図面や現地調査などで、正確な面積の見積書を作ってもらったほうが良いでしょう。
④ 塗料の使用量を明確に提示してもらう。稀に塗料を多めに希釈して使う話も聞きますが、多めに希釈すると、塗料も少なくて済みますし、塗りやすくなります。業者に は、都合が良いのですが、お客さんには、あまり歓迎されないことです。出来れば、塗料の説明と、選択理由、使用量を明確にして貰った方がいいと思います。真面目に仕事をしている業者は、かえってこの位話が出来ると嬉しいかも知れませんよ。(塗料の説明の中で使用量を書きましたので参考にして見て下さい)
以上で、塗装のツボの話は、終わりとさせていただきます。。
最後までご覧頂きありがとうございました。少しでもお役に立てれば光栄です。